ジョン・ロック(John Locke ... としての側面も非常に有名である。『統治二論』などにおける彼の政治思想 は名誉革命を理論的に正当化するものとなり、その中で示された社会契約や抵抗権についての考えはアメリカ独立宣言、フランス人権宣言に大きな影響を与えた。 概要. これは13州のつバージニア州で起草された文書です。 わかりやすく言えば、国家は、自由で平等な個人が自らの意思で、国家を形成する一員となるという契約をしたことによって成り立っているということです。 この社会契約説を唱えたのが ホッブス 、 ロック 、 ルソー です。 2020.09.05 2020.12.01. ホッブズの思想 市民がつくる国家 西洋では、近代の初頭、国王が絶対的権限をもつ絶対主義の政治が行われていた。この政治 を支えていた王権� 2020.09.27 2020.10.18. わかりやすく、簡単に解説. ホッブズ・ロック・ルソーの思想をわかりやすく解説 . 自然状態はざっくり言うと「国も警察もない状態」です。泥棒がいたら、警察が逮捕するべきですね。しかし自然状態に警察はいないので、泥棒はのびのびと盗むことができます。 実際、きちんとした国ができるまで、世界のほとんどの地域はとても危険な状態だったでしょう。いつ食料や現金を盗まれるかわからない、道を歩いているだけで誰かに切られるかもしれない、そんな状態だったはず。 自然状態 = 警察がいない状態 あつくて ゆるい. ジョン・ロックは1632年、イギリス南部のサマセット州にある村、リントンに生まれました。この頃、イギリスは革命期(ピューリタン革命:1642~1649年)の動乱の最中で、ロックの父も革命の参加者でした。 そんな父の姿、そしてイギリス動乱の時代を見て育ったためか、後にロックは「政治の在り方」について考えるようになります。 ロックは1652年にオックスフォード大学のクライスト・チャーチ(聖堂でもある豪華な学び舎です)に入学し、哲学と医学を学びました。 ロックは哲学者として有名に … 王権神授説を批判し、国家の存在の正当性を社会契約説や自然法思想から明らかにした、古典的名著です。, 自由主義(リベラリズム)の源流とも言われ、現代のリベラリズムの議論でも繰り返し取り上げられる重要な思想です。, また、ロックが考えた「自由」の概念や「国家の正当性」は、知的好奇心がくすぐられる面白い議論ですので、「政治学には興味がない、、」という人も触れてみることをおすすめします。, このサイトは人文社会科学系学問をより多くの人が学び、楽しみ、支えるようになることを目指して運営している学術メディアです。, ぜひブックマーク&フォローしてこれからもご覧ください。→Twitterのフォローはこちら, ジョン・ロック(John Locke/1632-1704)とは、『人間知性論』『統治二論』などで知られる、イギリスの哲学者です。イギリス経験論の父と言われています。, ロックの自然法思想や自由主義の源流とも言われ、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に影響を与えました。, 日本国憲法にも「基本的人権の尊重」が規定されており、これもロックの思想を受けているものだといえます。ちなみに、『統治二論』が書かれたのはイギリス名誉革命後と言われており、名誉革命への影響はなかったと考えられています。, 「社会契約」「自然法」「抵抗権」など、その後の社会思想や政治学に大きな影響を与えた『統治二論』ですが、『統治二論』を理解するためには、まずは書かれた時代背景を知っておくことが大事です。, ロックが『統治二論』を書いたのは1690年と言われており、当然当時の社会情勢が反映されています。, つまりは、国王による絶対的な支配期から、それが崩壊し、君主が憲法によって規制される立憲君主制に移行した、そんな時代に生きていたのです。, この時代背景から、ロックが持った問題意識は、王によって支配されるイギリスの体制は正しいのか?王による支配はどこまで正当化できるのか?(できないのか?)王による支配は国民の自由を侵害していないか?, 上記の問題意識から、ロックは『統治二論』で、まずは一編で絶対王政を正当化する根拠となっていた「王権神授説」を批判し、二編では国家の正当性の根拠について詳しく論じていきます。, これだけでは分からないと思いますので、2章ではロックが考えた社会契約による国家の成立と、それによる国家の正当性や国民が持つ権利について詳しく説明します。, ここから内容について詳しく説明しますが、詳しくは実際に『原著二論』を実際に読むことをおすすめします。, ロックが批判した「王権神授説」は、具体的には、政治思想家ロバート・フィルマー(Sir Robert Filmer)の『家父長権論』(『族父権論』とも)への批判でした。, 現代人の私たちから見たら当たり前ですが、私たちのように当たり前の「自由」を持っていなかった当時、ロックの思想は革新的だったのです。, しかし、王権神授説を否定するのであれば、「政治的な支配の根拠はどこにあるのか?」が問題になるはずです。, たとえば、警察による治安維持、議員や官僚による政治、役場による許認可、また目には見えなくても法律という形で行動が規制されています。, 当時のヨーロッパでは、このような国家の権力の正当性について、たくさんの学者・思想家が考えていました。, ロックもその一人であり、ロックは国家が存在せずすべての人が平等であった、「自然状態」を仮定し、その状態から国家の成り立ちを考えていくことで、国家の権力の正当性の結論を出しました。, ロックは「自然状態」から社会の成立を考えますが、この自然状態は「人々が勝手気ままに行動している状態」とは異なります。, 同じように社会契約説を唱えたホッブズは、自然状態では人々は人間本性のままに勝手気ままに行動する(戦争状態)と考えました。, しかし、ロックは自然状態について、何の権力に規制されていなくても、人々は「自然法」に基づいて行動していたのだ、と考えました。, 動物の世界に政府はありませんが、彼らは仲間内で殺し合いをすることはありません。ロック的には、これと同じように人間も自然状態では理性をもって行動するのであり、それは自然法に由来するのだと考えたのです。, ロックによると、「自然状態」の人間たちに神は二つの「自然権」を与えました。これがロックの自然法思想です。, つまり、人間は神から与えられた存在なのだから、自分のことだからと言って勝手に処分したりすることはダメだ、というキリスト教的な考え方です。, 重要なのは、人類は自己や他者を含む人類全体を「保存」しなければならず、そして自然法に違反する人には、万人が処罰できると考えられたということです。, では、人間はどうやって自己を「保存」すれば良いのでしょう?それは「何かを所有すること」で生きていくしかありません。, すべての人が自然法に従って行動すれば、自分の所有物は誰からも奪われません。しかし、何かを所有するということは、それを奪いあい争いになる可能性を秘めています。, しかし、自然法思想のもとでは、自然権を侵害する加害者が登場すれば、それを万人が裁く権利を持っています。, そのため、人々が自らの生存の範囲で所有し、時には処罰し、自然法を理性的に守っている「自然状態」では、平和な生活ができるとロックは考えました。, ここで重要なのが、ロックの「所有権」とはどこまで認められるものなのか?ということです。, ロックが自分自身については自分の所有物である、と考えたのはこれまでも説明した通りです。しかし、それだけでなく、ロックは個人が生産したものはその人の所有物になると考えました。, この神の命令に従って大地のいかなる部分でも征服し、耕作し、播種した者は、それによって、彼の財産を大地に付け加えたのであり、それに対しては、他の者はいかなる権原もなかったし、侵害なしに彼からそれを奪うことはできない, しかし、労働所有権論には、「どこまでが正当な所有権なのか?」という問題があります。, たとえば、人のものを盗んだものを材料にして作ったものは、誰の所有物なのでしょうか?少なくとも、そのものを作った人の純粋な所有物とは言えませんよね。, そこで、ロックは労働所有権論について、ただし書きを付けました。これがロック的ただし書きと言われるものです。, ロックは、以下の条件を満たす場合にのみ、労働して作ったものが自分の所有物になると考えました。, この条件を満たさずに所有権を主張することは、人のものを奪うことになり、自然法に違反することになるのです。, しかしこれでは、生産活動によって余剰が生み出され、富が蓄積され、経済発展する、という社会の進歩ができません。, なぜなら、この条件を満たそうとすれば、結局自分の生存を超えた所有ができないからです。, 労働して生み出されたものの損傷、腐敗、浪費が認められないということは、富の蓄積が難しいということです。, そこで、生産したものを腐敗させずに他人に売り、対価を得て、富を腐敗させずに蓄積する手段として「貨幣」が生まれた、というのがロックの考えです。, しかし、貨幣の誕生によって一部の人が富を蓄積するようになると、社会に不平等が生まれて不安定になります。不平等が生まれれば、富(つまり人の所有物)を他人から奪おうとする人が現れて、社会が不安定になってしまうでしょう。, 「自然法」思想から考えれば、他者からものを奪う者がいれば、誰もがその人を裁くことができます。, しかし、この「自然状態」の社会には裁判所がなく弁護士もいませんので、誰が法を犯しているのか決めるのは現実には難しいです。, 社会契約によって政治社会(civil or political society)が生まれることで、司法組織も生まれ、安定した社会が実現するということです。, ここでロックの『統治二論』が王権神授説の批判からはじまったことを思い出してください。, つまりは、社会契約、つまり人々の自由な同意によって社会が成立したのであり、それが支配の根拠なのだということです。, さらに詳しく言うと、ロックはこの社会契約思想から具体的な政治形態についても論じます。, また、社会は自然法が侵害される状況を打破するために設立されたのですから、国家は自然法を実現する存在でなければなりません。, さらに、立法権を執行する権力(執行権力)は、自然権の侵害に対処する「処罰権」に基づいています。, 人々は国家に自然権を信託するのですから、勝手に処罰権を行使することはできず、処罰権を実行する執行権力に委ねることになります。, こうしてロックは具体的な政治形態についても論じているのですが、これはイギリスで名誉革命によって実現した立憲君主制について、その理想を語ったものでもあることが分かります。, ロックは、支配者が信託違反をすれば批判することができると主張しましたが、より具体的には「抵抗権」を主張しています。, もう一度確認しますが、ロックは自然権と社会契約による国家の成立について、以下のように考えました。, つまるところ、ロックの考える政治社会(国家)の目的は、自己保存、そして人類の保存なのです。, そのため、君主のような支配者であっても、国民の所有権を侵害することがあれば、それは自己保存、そして人類の保存を脅かす行為なのです。, そのため、ロックはこのような状況において国民は支配者に対する「抵抗権」を持つ。さらに信託違反が続けば、自分たちで国家を樹立する「革命権」すら持っているのだと主張したのです。, ロックはこの抵抗権・革命権を「天に訴える(appeal to heaven)」という言葉で表現しています。, 『統治二論』について理解する上で大事なのが、当時の社会契約思想や自然法思想など、広く社会思想を学ぶことです。, なぜなら、ロックの思想は当時の思想や時代状況に影響を受けていますし、またその後の思想にもたくさんの影響を与えているからです。, ロックの人物や思想について幅広く書かれた本です。ロックの思想の入門書としておすすめです。, オススメ度★★坂本達哉『社会思想の歴史−マキャヴェリからロールズまで』(名古屋大学出版会), 社会思想について広く解説された本で、ロックについても社会契約思想として解説されています。思想のつながりを学ぶのに非常に良い本です。, このサイトでは他にも社会思想、政治思想をたくさん解説していますので、ぜひブックマークしてこれからもお読みください。, リベラルアーツガイドは、質の高いコンテンツを作成し続けるためにご支援をお願いしています。詳しくは下記ページをご覧ください。, 当メディアは純広告(メディア内に設置する広告)を募集しています。詳しくは以下のページをご覧ください。, 国王による絶対的な支配期から、それが崩壊し、君主が憲法によって規制される立憲君主制に移行した, 私たちのように当たり前の「自由」を持っていなかった当時、ロックの思想は革新的だった, ロックは国家が存在せずすべての人が平等であった、「自然状態」を仮定し、その状態から国家の成り立ちを考えていくことで、国家の権力の正当性の結論を出しました。. この記事タイトルとURLをコピー. 中学校の英語の先生。 現在大学院にて教育哲学を研究中。 普通の中学校にて、 宿題なし、小テストなし、 遊んでいるようにも見えるゆる〜 … ロック思想は以下のようなものです。 2-3-1:自己保存 ホッブズと同じく、ロックも人間は自己保存(自分の生命を守る)権利を持っていると考えたのですが、ホッブズと違って、 自己保存権は他人の自己保存権を犯さない限り認められる 、という条件が付きました。 アメリカ独立宣言とは? 植民地13州が一致してイギリスから独立することを宣言した文書 . 社会契約説(社会契約論)とは、国家の正当性を平等な立場にある社会の成員による同意に求めた思想のことです。社会契約説は、その後の社会科学の発展や社会の形成に非常に大きな役割を果たしました。社会契約説(社会契約論)について詳しく解説します。... 生産したものを腐敗させずに他人に売り、対価を得て、富を腐敗させずに蓄積する手段として「貨幣」が生まれた, ロックの『統治二論』はアメリカ独立宣言、フランス人権宣言、日本国憲法など大きな影響を与えた, 個人は自分自身と自分が労働によって獲得したものについて所有権を持ち、それが侵害された場合は処罰する権利を持つ(自然権), 労働によって生み出されたものは腐敗しない限りで認められるため、富の蓄積のために貨幣が生まれた, 貨幣が生まれ、社会に格差ができると不安定になるため、社会契約(平等な同意)によって政治社会が成立した, ロックは王権神授説の批判として『統治二論』を書き、国家の支配の正当性について論じた, 人々は自分自身と労働によって得たものについて所有権を持ち、それを侵害する人を処罰できる, 自然法の遵守を監視するために、人々の同意によって政治社会が設立されたため、支配者が信託違反した場合は抵抗・革命できる. スポンサーリンク. 趣味は読書とヨーロッパ旅行です。ドイツには5年余り滞在経験があります。某大学の人間科学部とデザイン学部を卒業。心が豊かになる知識の探索を人生の糧にしています。. 突然に雲が現れて、上空から水が落 … 著者モンテスキューの思想や名言もわかりやすく紹介! 政治学や哲学と聞くと、なんだか難しすぎて取っつきにくいイメージがありませんか? たしかに大学などで専門の政治学を学ぼうとすれば、とてつもなく分厚い専門書を開いたり、小難しい講義を聞かねばならないことでしょう。 実は、現代社会に生きる私たち日本人は啓蒙思想を実践しています。まずは、1つ「雨」を例を挙げて、考えていきます。 雨はなぜ降るのか. ロックは、近代哲学の認識論における「経験論」を確立し、イギリス経験論の父と呼ばれます。ロックの経験論とは、人間にはあらかじめ理性が備わっているとする合理論に対して、一切の認識は知覚経験に基づいて形成されると考える理論です。 社会契約説ってどんな思想?生まれた理由や影響についてわかりやすく解説! 2020年12月4日. 人格的利益説・一般的自由説とは?メリット・デメリットは?わかりやすく解説. 社会契約説について見る前に、法律も、ルールもない状態の世界を想像してみて下さい。 その状態のことを「自然状態」と呼びますが、自然の状態において、人はどのような振る舞いをするでしょうか。 魚が沢山とれる川があって、穏やかな風の流れる美しい丘があり、そこは川の氾濫を避けて安全に暮らせる場所があるとします。さらにそこは、土地を耕せば食物がぐんぐん育つ豊かな大地だとしたら、まだ誰もルールを定めていない世界でそこを見つけた人たちは、自然とそこに住み着くようになるでし… 流れておしては、独立戦争の最中の1776年6月に世界最初の人権宣言とさる バージニア権利章典 が制定されました。. ソクラテスの教育思想を詳しくわかりやすく解説! 2020.06.22 2020.12.05. 思想および意見の自由な伝達は、人の最も貴重な権利の一つである。したがって、すべての市民は、法律によって定められた場合にその自由の濫用について責任を負うほかは、自由に、話し、書き、印刷することができる。 と記しています。このように「表現の自由」は、人権が重視されるよ� ©Copyright TRANS.,Inc..All Rights Reserved. マキャベリやホッブズの思想を分かりやすく解説します。マキャベリ思想は現実的で性悪説に立った「君主論」で有名です。ホッブズ思想も同じく、古代ギリシアとは違う社会契約論を主張しました。ビジネスにも役立つ教養。 「そもそもなぜ経験論という言葉が生まれたのか?」 この「そもそも」さえわかれば経験論は簡単に理解できます!! 経験論は 「人間が持っている全ての知識はどこから生まれているのか?」 というテーマに応えるためにできた言葉です。 このテーマは、 哲学の中でも「認識論」というジャンルになります。 で、経験論は認識論の一つの派閥みたいなもので、 「人間の知識は知覚経験でから生まれているんデスヨ!!」 と考える思想です。 「何だ結局は経験を重視するんでしょ?」 と思われるかもしれません … 繰り返しになりますが、ジョン・ロック(John Locke)の『統治二論』とは、 ジョン・ロック(John Locke/1632-1704)とは、『人間知性論』『統治二論』などで知られる、イギリスの哲学者です。イギリス経験論の父と言われています。 ロックの自然法思想や自由主義の源流とも言われ、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に影響を与えました。 日本国憲法にも「基本的人権の尊重」が規定されており、これもロックの思想を … ジョンロック の社会契約論について死ぬほどわかりやすく解説しています。社会契約論と王権神授説の違いについてもわかりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください! ジョン・ロックは、1632年から1704年に活躍したイギリスの哲学者です。彼は「政治哲学者」とも呼ばれ、アメリカの独立宣言やフランス革命に多大な影響を与えました。この記事ではジョン・ロックの有名な書籍「統治二論」の要点を5分で理解出来るように解説します。 教育哲学とは何か?わかりやすく解説. ロックの代表的な思想を紹介します。 ロックの「経験論」はイギリス独自の思想を初めて形作った. ロックの思想は、アメリカ独立宣言に影響を及ぼしました。 この記事では、名著である「市民政府二論」(統治二論)を軸に、社会契約論・自然状態・自然法など、ロックの思想をわかりやすく解説していきます。 人気記事. 3. 今回は、ホッブズ、ロック、ルソー、モンテスキューの 思想の流れについて説明します。 この文章は行政書士試験の一般知識科目対策として、 できるだけ平易な言葉でわかりやすく、 かつ、印象に残りやすく流れをつかむ・・・ 憲法の人権規定の「私人間効力」とは?判例・学説の立場は?わかりやすく解説. 「ジョン・ロック」は近代イギリスを代表する思想家です。イギリス経験論の父として、また民主主義の政治原理の基礎を築いた政治哲学者として、近代に大きな影響を与えました。この記事では、ロックの思想や著書、名言などを紹介します。, ジョン・ロック(1632年~1704年)は、17世紀後半に活躍したイギリスの哲学者です。ロックは、哲学や政治哲学の他にも、教育、自然科学、宗教など、人間の活動における領域をすべてカバーする広範なテーマにかかわる論考を残しました。ロックの代表的な思想を紹介します。, ロックは、近代哲学の認識論における「経験論」を確立し、イギリス経験論の父と呼ばれます。ロックの経験論とは、人間にはあらかじめ理性が備わっているとする合理論に対して、一切の認識は知覚経験に基づいて形成されると考える理論です。, 生まれたときの心は最初は白紙であり、生まれつきの原理などはなく、観念は経験から備えられるものだと説きました。人間の心は生まれたときは白紙であるということを「タブラ・ラサ(ぬぐわれた書板)」という用語で表現しました。, ロックが創始したイギリス経験論は、ジョージ・バークリ(1685年~1753年)を経て、デイビッド・ヒューム(1711年~1776年)に受け継がれました。この一連の思想は、現代のイギリス人にも受け継がれるものの考え方を明確にしたもので、イギリス独自の思想を初めて形作ったものでした。, あとで紹介する著書『人間知性論(人間悟性論)』において、経験論が論じられています。, ロックは近代政治哲学でも大きな功績を残しました。ロックは、ホッブズ(1588年~1679年)やルソー(1712年~1778年)と同様に、自由で平等な人間が、理性に基づく社会契約を原則とする社会契約論を唱えました。, ホッブズは『リヴァイアサン』において、ルソーは『社会契約論』において、それぞれ「社会契約論」を提唱しました。ロックは『市民政府論(統治二論)』において社会契約や抵抗権について論じました。, ロックの提唱した自由で平等な市民社会の原理である社会契約論は、アメリカ独立宣言や、フランス人権宣言に強い影響を与えました。, ロックは、人間は神によって自由かつ平等な存在として作られたとするキリスト教の世界観に基づいて、市民社会のあり方について論じました。最高の政治権力は神に由来すると考えたロックの思想は、ホッブズやルソーの、宗教を前提としない立場とは異なります。, ロックの思索は、キリスト教の信仰の上にあり、神によって創造された人間の条件を、不死なる魂とともに地上における現世的な生を持つものと規定しました。ロックは、神が定める摂理に忠実に生きることが良き生であると説きました。, その一方で、神は人間の上にあるが、人間は神にすがるものではなく、自分の足で立ち、自分の足で歩くものだという、人間の理性の有用性についての探求を行いました。, ロックは、近代教育論の原型を『教育論』で提示しました。「タブラ・ラサ」の主張に基づき、子どもは生まれた時は白紙の状態であるため、子どもの教育は経験的な訓練から始めることを主張しました。, また、教育でもっとも大切なことは、知識を教えたり、規則で縛るのではなく、習慣の形成であるとして、家庭教育の大切さを説きました。, 「紳士は、健全な身体と道徳と知識を持つべきだ」という序文の言葉から、ロックの教育法は「紳士教育」とも呼ばれています。, 『人間知性論』は、ロックの哲学における主著です。イギリスが近代市民社会へと変革する中で、イギリス人の思想における指導的役割を果たした本書は、のちの18世紀のヨーロッパ思想にも大きな影響を与えました。, 『人間知性論』の書かれた目的は、経験論の立場から人間の知性のあり方と限界を考察することです。ロックの多岐にわたる分野の思索は、本書の経験論的認識論に集約されました。, 『統治二論』(とうちにろん)は、ロックの政治哲学の主著です。二篇の論文から成り、『統治論二篇』『統治論』『市民政府論』『市民政府二論』とも呼ばれます。, 第一論では王権神授説を否定し、第二論では政治権力の起源を社会契約によるものだと示しました。本書に書かれた自由主義の思想は、アメリカ独立宣言の原理の核心となり、フランス人権宣言の思想にも影響を与えました。, もし私たちが知性はその視線をどこまで及ぼせるか、その機能はどこまで絶対確実に達するか、どんな場合にはそうだと判断し、憶測できるだけなのかを見いだせたら、私たちは現世で得られるもので満足することを学べるだろう。, この世での私たちの仕事は、なんでも知り尽くすことではなく、私たちの行いに関係のあるものを知ることである。, 経験に私たちのいっさいの知識は根底を持ち、いっさいの知識はこの経験から究極的に由来する。, 真理に至る最善の道は、事物をあるがままに検討して、自分ひとり空想したとおりのものだとか、他人に教わって想像したようなものだと推察、断言しないことである。, ロックは、人間の理性の限界を自覚しながら、理性の有用性について探求しました。人間の理性を過信せず、有用なものとしていかに理性を行使していくかを考察したロックの思想は、キリスト教の世界観を前提としたものでしたが、現代の私たちも絶えず振り返るべき普遍的な思想であるといえます。. フランスのジャン=ジャック・ルソーや、イギリスのジョン・ロックといった思想 家 ... 最もわかりやすく人権を持たない人がいた時代が江戸時代です。 江戸時代には、えた・ひにんと呼ばれる差別を受ける人、また差別... ごくごく一部の例外を除いて、農民の家に生まれたら武士にはなれな� 2020.06.27 2020.11.09.

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